Avec Grace Ballet blog

　情報を自分で仕入れる現在は、自分で得たいことを自分の判断で手に入れることになる。
　ひと昔前は、それが事実ではなくても、与えられた情報を画一的に信じてきた。

では、子どもたちが大人になる過程で、何を信じて情報をえれば良いのか。世の中を騒がせているコロナ問題は、ワクチン一つとっても全く異なる意見がネット上、メディア上を騒がせている。
　溢れんばかりの情報を見る限り、どれを信じるかは自分の判断力しかないのだ。

　これらの判断力を身に着けることは、至難の業である。勉強ができればよいのか？高学歴であれば判断できるのか？それも必要ではあると思うが、多くの場合は五感、五官をフル活動させて、より高い経験値が必要ではないか。
五感は文字通り、感じ方であるし、五官は5つの感覚器官（目、耳、鼻、舌，皮膚）だ。
これらを研ぎ澄まし、生きていくのは神経をとても使うので、疲れる方々も多く出てくると思う。

　バレエは正にこの五官を余すことなく、使用しながら五感を使って演じていく。
少しでも、子どもたちの育つ過程で、二つのごかんを鍛えて行けると良いと思っている。
そして、輝く未来を得て欲しい！
12月26日（日）昭和大学　上條記念館　ホールに於いて
　子どもたちによる「くるみ割り人形」どうぞ、お楽しみに！

　生きる力、それはスッポン！　　　ではない。
こちらのプレゼントをしてくれた、ダンサーの茂木恵一郎氏は、すでに10年以上のお付き合いのダンサーである。
　　強靭なジャンプ力、柔軟な身体並外れた身体能力は、みなさんもご存知のはずです。
バレエダンサーなら誰でもできるというわけではない、ファイブフォーティーを練習して、アヴェックグラースの鏡が割れたという伝説の方です。
　このお方、コロナで公演が無くなった時もただじっとしているわけではなく、ゲストで呼ばれた九州などで、出会ったスッポンをさばいていたらしい。こうして今回手土産を持ってきてくれた。
　素潜りも20メートルはできるとか。「段々慣らしていくんです」というわけで農業、漁業とも、もちろんバレエもこの方の手にかかれば、一流になってしまう。
　その心を先日お聞きした。早々、ボーイズクラスで披露すると、その日から小ボーイズ君たちの態度が一変した。「先生。成功するには、絶対誰にも言われない実力をつけるか、よっぽど人が良いか、指導者のいうことを１００％聞くことです」全部できていたら、鬼に金棒だ！
　生きる力がみなぎった彼は、死ぬまでとことんやりきるんだろうな。



茂木 恵一郎はInstagramを利用しています:「前回のリハーサルで先生に「540が低いからもっと練習しなさい」と言われて今日ちょっと良くなったと言って貰えて嬉しさの極み。 調子に乗らないで更に高く綺麗にを目指して精進する #バレエ #Ballet #ジャンプ #540 #テクニック #腰が低い #右足が流れる #体幹が弱い」

　秋の日のヴィオロンのためいきの　みにしみてひたぶるに　うら悲し、、、

　何故か秋はさみしい気分になるようだ。涼しさから段々寒さがつのってきて、肌寒く感じるからだろうか。スタジオの中は、ポカポカ暖かい空気が流れているけれど。

　2021年5月14日のブログで自分の考えをしっかり語ってくれた、Yさんがお別れにやってきた。
外交の仕事を将来してみたいと抱負を語りながら、留学の相談を私にしてみたいとやって来たのは夏前だった。「学校では、英語圏を勧められましたが、私はヨーロッパにも興味があります」とYさん。「私は、フランスしかわからないけれど、北欧はどうかしら？フィンランドの教育は世界一となっているようだよ。しかも、自分の興味を伸ばすという方式らしいよ。これからは、このような教育も大切だし、税制も学んでいくことになると思うよ」という話をした。

　彼女は、親の援助を当てにせず、給付で行けるように審査を受けるという意気込みだった。
そして、見事合格し、来年出発するそうだ。自分の行くべき道の準備をするために、バレエは終了？いやいつか戻ってくる日を待っているよ。

　お話ができると思っていたのだが、彼女と約束していた時間の先生が、体調不良で私が急遽代講となったため、「行ってらっしゃい」としか挨拶ができなかった。ごめんなさい。
　　この場を借りて「行く道を応援しているよ」とお伝えします。
　あなたから頂いた丁寧な手紙を読んで、スタジオで泣いておりました。
　手紙の中で「バレエは私の中で一番厳しいと思っている世界だ」と書いてくれました。
　
　立派になって旅立っていくのを見送るのは嬉しいことなのに、それ以上にさみしいものです。
　やはり秋ですねー