ヨーロッパ、アメリカでおきている諸問題は、間違いなく日本にも数年遅れでやってくる。教師の力量で、生徒はこんなに変わると思い知らされる作品だ。単一民族、日本語オンリーのわが国でも、教師が悲鳴を上げている。フランスは1クラスで宗教、民族、言語が20から30違うらしい。
学校に入るのに、ヒジャブを被ってはいけないというのは知っていた。びっくりしたのは、十字架も取らなくてはいけないらしい。でも、フランスはキリスト教じゃなかったの? どうも、そんな歴史を捨てたらしい。 歴史の授業でも、「地獄に描かれているのはモハンマドです。このように、他を認めない歴史がわが国にはあったのです」と教えている。生き延びたユダヤ人が言います。「私は神は信じていません。あなたたちを(生徒たち)を信じています」と。
面白いのは、職員会議に生徒代表が参加すること。中学も生徒が参加しています。透明性ですかね。
あらすじ
実話をもとに、学校から見放された問題児たちの集まるクラスが、ベテラン教師の情熱によって次第に変化していく様を描いたドラマ。貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種の生徒たちが集まる落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンがやってくる。情熱的なアンヌは、生徒たちに全国歴史コンクールに参加するよう勧めるが、「アウシュビッツ」という難解なテーマに生徒たちは反発する。そこでアンヌは、強制収容所の生存者を授業に招き、彼らの経験を語ってもらう。その壮絶な話を聞いた生徒たちは、その日を境に変わっていく。本作にも出演したアハメッド・ドゥラメが自身の体験を映画化してもらおうと動き出したことから実現した作品で、ドゥラメはセザール賞有望男優賞にもノミネートされた。
以前、パリ20区僕たちの教室という映画を観にいった時、手に余る生徒に教師が「なにか一冊でもこの夏休みに本を読んだか」と訊くと「読みましたよ。国家と秩序という本を読みました」とけろっと言い放った。中学生で国家を考えているのかと驚いた。
アヴェックグラースでは、本を読むということが苦手な生徒がとても多い。実は、演劇的な要素の強いバレエでは、最終的に本を読み感動したり、自分の思想を考えたりしないと膨らまない。ぜひ、この夏休み、読み書きそろばん、記憶の勉強と共に、読書をしてみたい。国家について考えろとは言わないから・・・。
蛇足
国家と秩序という本はフランスの大学で使われて、一時学生がよく読んだ本だとどこかで聞いた気がする。
うろ覚えです。
学校に入るのに、ヒジャブを被ってはいけないというのは知っていた。びっくりしたのは、十字架も取らなくてはいけないらしい。でも、フランスはキリスト教じゃなかったの? どうも、そんな歴史を捨てたらしい。 歴史の授業でも、「地獄に描かれているのはモハンマドです。このように、他を認めない歴史がわが国にはあったのです」と教えている。生き延びたユダヤ人が言います。「私は神は信じていません。あなたたちを(生徒たち)を信じています」と。
面白いのは、職員会議に生徒代表が参加すること。中学も生徒が参加しています。透明性ですかね。
あらすじ
実話をもとに、学校から見放された問題児たちの集まるクラスが、ベテラン教師の情熱によって次第に変化していく様を描いたドラマ。貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種の生徒たちが集まる落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンがやってくる。情熱的なアンヌは、生徒たちに全国歴史コンクールに参加するよう勧めるが、「アウシュビッツ」という難解なテーマに生徒たちは反発する。そこでアンヌは、強制収容所の生存者を授業に招き、彼らの経験を語ってもらう。その壮絶な話を聞いた生徒たちは、その日を境に変わっていく。本作にも出演したアハメッド・ドゥラメが自身の体験を映画化してもらおうと動き出したことから実現した作品で、ドゥラメはセザール賞有望男優賞にもノミネートされた。
以前、パリ20区僕たちの教室という映画を観にいった時、手に余る生徒に教師が「なにか一冊でもこの夏休みに本を読んだか」と訊くと「読みましたよ。国家と秩序という本を読みました」とけろっと言い放った。中学生で国家を考えているのかと驚いた。
アヴェックグラースでは、本を読むということが苦手な生徒がとても多い。実は、演劇的な要素の強いバレエでは、最終的に本を読み感動したり、自分の思想を考えたりしないと膨らまない。ぜひ、この夏休み、読み書きそろばん、記憶の勉強と共に、読書をしてみたい。国家について考えろとは言わないから・・・。
蛇足
国家と秩序という本はフランスの大学で使われて、一時学生がよく読んだ本だとどこかで聞いた気がする。
うろ覚えです。