今年もローザンヌコンクールが開催された。日本人は3名入賞を果たしたが残念なことに、全員海外留学組だ。
 すでに、バレエは技ができればよい時代を終え、優雅で品のある洗練されたものを求めるようになっている。子供たちにいつも話す。「バレエの技や、やり方は教えてあげるよ。でも、品の良さは買えないしなかなか教えてできるものではないんだよ」
 一時垣間見た 「できりゃいいんだろ」もしくは 「できたもん勝ち」のような考え方では通用しない。
 求む。ストイックに突き詰め、野心ではなく向上心を常に持ち、絶え間ない努力をし続ける人。

 自身は1レッスンがこんなに大切と思ったことはないほど、貴重な時間と思って取り組んでいる。
バレエができるありがたさを、子ども達に伝えたいけれど、ピルエットを教えるより難しい難題だ。

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