2022年1月29日発表会30日20周年公演が行われた。
  共に、思い出深い会になった。
  なにより、多くの生徒がアヴェックグラースバレエに残ってくれていることに
 心より感謝している。そして、お手伝いしてくださったご父母様にも感謝。

  30日の公演は近くyoutube配信させていただくつもりであるが、
 公演の趣旨はアヴェック20周年お祝いだけではない。
 1990年代ペレストロイカにより、日本へやって来た、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの
 バレエダンサーたちがいた。
  ミサイル、核の維持管理で莫大な財政破綻によっておきた、ペレストロイカ。
  その影響が、バレエ界にも顕著に表れた。当時の逸話として、某世界的に有名なバレエダンサー    
 が来日したとき、「お土産は何が良いか」と舞台監督が聞いたそうだ。「缶詰が欲しい」と言った  
 とお聞きしたとき、食料も手に入らないのかと、心が痛くなった。それほど、当時は混迷していた
 のだ。
  来日したダンサーの中に、今回振り付け全部を任せた ヤロスラフ・サレンコ氏がいらした。
 しかし当時、日本のバレエ界は、彼らが満足できる土壌はなかった。レベルが違いすぎた
 のだ。もちろん、これからの日本バレエ界は、世界と肩を並べられるようになるだろう。
 私たちのアヴェックもほんの少し、機が熟してきたと思い、公演に踏み切った。

  公演のエピソード、紹介もたくさんしたいが、、、
 数年前から懸念していた通り、現在サレンコ氏の出身ウクライナが戦闘状態に陥っている。
 バレエ教室なので、このような記事は書かないようにとしばし冬眠と思ったが、
 みなさんが、「サレンコ先生のご家族大丈夫ですか?」と聞いてくださる。
 それだけ、サレンコ氏が先生として長くアヴェックに来てくださっているんだな、と意を決した。
  
 ーアヴェック近くのイタリアンのお店の奥様がウクライナ出身なので、昨晩お見舞いに伺った。
  『彼らも多くの友人(カザフスタン、ロシア、ウクライナ)を連れて、公演を観にきてくださっ    
  た。』
   奥様のお姉さんのご主人は、すでにロシア軍に捕まっている。お母さまは、橋を破壊されて、
  逃げ場のない村で一人残っている、という状況を教えてくれた。ー
         
           人の命を殺める権利は誰にもない。