(前宣伝。第1回世界バレエフェスティバルのDVDを旧知の友からいただいた。次回はぜひ公開したい)

 コロナ第8波が襲来している昨今。症状は軽くなったとはいえ、私も気を付けた生活を送ってなるべくレッスンができるようにしたい。
  昨年の大きな公演の後、疲労が蓄積し、無事終了できた春、安堵が相まって私もコロナに罹ってしまった。それから、呼吸器の調子(もともと喉がとても弱い)目の毛細血管が切れてしまうと繰り返しているので、後遺症?というのか体調を維持するのが一番の仕事のようだ。

  その療養の最中、最高に幸せな時間が訪れた。
寝込んでいたある朝1本の電話に起きて出てみると、もう十何年も前の生徒のお母様からの電話だった。
「先生、元気ですか?」(寝込んでいるとは言えず)「はい元気ですよ」
そこから、彼女が何故クラシックが好きか、どうして最近は発表会を観に来られないかのお話をお聞きした。「いつもね、先生にお蕎麦やうどんを送っているのはね、長いものを食べると長生きできるという話があるんですよ。それでね、送っているの」と言って下さり、私の目からは涙がこぼれ始めた。

  さらに、「先生はね、娘の様に可愛いの」とおっしゃってくださった時には、母も父もすでに他界した私には、この上ない嬉しい言葉で、ありがたくて大泣きだった。
 長くスタジオをやってきていると、本当にありがたい人たちの思いやりで生かされている気がする。

                ありがとうございます。